近年のグローバル化の影響で英語力の需要が増え、一層注目され始めている留学。
大事な時間と多大なお金がかかる留学ですが、留学に行ったからには何かしらを得て帰ってきたいものですよね。
せっかくの留学という素晴らしい経験を無駄にしない為にはどうすればいいのか。
実は、留学生活を充実させて満足のいく留学経験にするには「何の為に留学をするのか」が非常に大事なんです!
そして、その留学の目的を達成する為に小さな目標をこなしていくことで留学生活を最高に充実させることができます。
ってことで今回は、海外留学を充実させたいなら留学の目的と目標をしっかり決めよう!を書いていきます。
何の為に留学にしたいですか?
留学生活を充実させる為には「何の為に留学に行きたいのか」という留学をする目的と目標を設定することが非常に大事だと言いました。
目的と目標を設定することが必要な理由は
- 留学中のモチベーション維持をする事ができる
- 留学中の行動の指標になる
からです。
この2つを僕なりの言い方をすると、「ブレない」ということです。
日本という生まれ育った場所を離れ日本語が通じない国で生活すれば、想像していなかった色々な壁にぶつかります。
英語でコミュニケーションがうまく取れないとか学業がついていけないなど何かしらの困難に直面した時に挫折してしまう人も少なくありません。
ですが留学の目的をはっきりさせていると、その目的を果たす為にはその困難は乗り越えなければいけない!と強い気持ちを持つことができるので留学中のモチベーションを維持することにつながります。
つまり、留学をする時に決めた目的や目標を持つことによりどんな挫折を味わいそうなタイミングでもブレずに前だけを見る事ができるんです。
また、留学の目的をはっきりさせておくことで留学中のあなたの行動の指標になります。
これはどういうことかというと、例えば、あなたの留学の目的が1年間の留学で語学力をアップさせて帰国時にTOEICで900点以上を取る事だとします。
そんなあなたが留学先にいる日本人に毎日「遊び行こう!」と誘われるとしたらどうでしょうか。
TOEICのスコアを上げる為にせっかく英語漬けの環境に来たのに毎日日本人と遊んでいていいのだろうかって思考になりますよね。
このように留学の目的をしっかりと決めることにより、目的達成の為にこの行動は無駄になっていないか、目的においてどう効果的なのかを考えて行動することができる様になります。
もちろん、留学中は息抜きも必要なので全てを目的達成に紐づける必要はないと思いますが、「自分は何の為に留学に来たのか」とふと立ち止まって考えるときの指標になるという訳です。
留学の目的と目標を設定するときのポイント
留学をする時に目的と目標を設定することが重要だということはお分かりになったかと思いますが、目標についてまだお話ししてなかったですね。
そもそも目的と目標の違いって知ってますか?
簡単にいうと、目的は抽象的で長期的なもので目標は具体的で短期的なものです。
つまりは、目的を達成する為に行う具体的な行動が目標です。
例えば、あなたの目的が「ダイエットする」だった場合、
- 1日2食にする
- 30分間有酸素運動をする
- サラダを1キロ食べる
などのように、目的を達成する為に必要な目に見える具体的なものが目標になります。
目標の設定は具体的にすればするほど効果的です。
目的を設定するときのポイント
まず最初に留学の目的を決めるときのポイントについてです。
この目的の設定は留学の価値を左右するくらいめちゃくちゃ大事になってきます。
目的を設定するには自分の語学力をしっかり理解しておくことが必要です。
達成可能なラインの目的に設定する
留学の目的を決める時に大事なのはその目的が現実的に達成できるかどうかです。
目的はあなたの留学中のモチベーション維持に直結します。
つまり、難しすぎてもダメだし簡単すぎてもダメなんです。
例えば、あなたが英語を全く喋れない初心者だとして、あなたの目的が「半年の留学で就活に有利にする為にTOEIC900点以上にする」だとしたら流石に現実的ではありません。
就職活動に有利にする為にTOEIC900点以上にするという目的自体はとても素晴らしい目的の1つではありますが、達成できないのであればモチベーション維持に何の効果もたらしません。
逆に「TOEICで400点を取れるようになる」を目的にしてしまうと簡単すぎて意味を為しません。
難しすぎても簡単すぎてもダメなので、自分自身の実力と相談してちょうどいいラインの目的を設定するようにしてください。
たまに不可能なゴールを目指すことで力が発揮されるみたいなことを言う人がいますが、僕はそれはやめておけと言っておきます。
もちろん人によるので僕からはこれ以上は何も言いません(笑)
なりたい自分像につなげる目的に設定する
次に、将来自分がなりたい自分像につなげる目的を設定することも大事です。
例えば、あなたが心理学者になりたいのであれば、留学先では心理学に強い大学を選択する必要がありますよね。
そして目的は「心理学を英語で学ぶ語学力をつける」だったり「心理学部を卒業する」などにつなげることができます。
留学の目的として「語学力をつける」という目的を持つ人も多いですが、ただ闇雲に語学力をつけるのではなく将来の自分のキャリアのことを考えることができればモチベーションも維持することができそうですよね。
この中で「将来の夢とか決まってないよ!」って人は留学を帰国後にどう生かしたいのかを考えてみるといいかも知れません。
目標を設定するときのポイント
次に目標を決める時のポイントですが、目的を達成するためのモチベーション維持は目標の設定の仕方でかなり変わってきます。
実際に僕もやっていた目標を設定するときに必要なポイントを紹介します。
- クリアできる目標を設定する
- 続けられる目標を設定する
クリアできる目標を設定する
まず最初のポイントはクリアできる目標を設定することです。
これは簡単であれば簡単なほどいいです。
例えば、
- 1週間で3つ単語を覚える
- 1日5分だけでも机に向かう
- 短い英語の記事を音読する
などこのくらいのレベルでいいです。
特に最初のうちは簡単な目標をクリアする達成感みたいなのを味わうようにするといいです。
いきなり「1日に友達20人作る」とかの目標を設定するのはやめておきましょう。
クリアできないゲームって面白くないのと同じで目標達成まで辿り着けないとモチベーションが続かなくなってしまいます。
慣れてきたら、少しずつ難易度を上げて
- 1週間で10個単語を覚える
- 1日30分机にむっかう
- 長めの英語の記事を音読する
などにグレードアップしていくようにするのをオススメします。
続けられる目標を設定する
そして次に大事なのが続けられる目標を設定すること。
何事も目的を達成するために大事なのは継続することです。
その為には続けることができる目標を設定しないといけません。
「1週間で単語500個暗記する」はモチベーションが高い最初はできるかも知れませんが、続けられる人はなかなかいなそうですよね。
人にはよると思いますが(笑)
理由はクリアできる目標を設定するのと同時で、目標をクリアすることがモチベーション維持につながります。
続けられない目標を設定してしまうとクリアできなかったときに罪悪感が生まれてしまうのでクリアできる目標を設定するのと同時に続けられる目標を設定することを意識するようにしましょう。
1日の目標を設定する
最後に1日の目標を設定することも大事です。
これは毎日その目的を意識する為に重要なことで、僕の中ではデイリーミッションという風に呼んでいます(笑)
1日の目標を何個設定するかは任せますが、最初は5個くらいが丁度良いと思います。
簡単にこなせるシンプルなミッションを決めてそれをしばらく続けるようにしましょう。
これも最初から10個とかにしてこなせない物が出てきたりするとよくありません。
毎日朝起きたら顔を洗うと思いますが、朝起きて顔を洗わないと気持ち悪くなりませんか?
それと同じで毎日何かミッションをこなさないと気持ち悪いほどにまでなれば完璧です。
毎日同じことをやっても良いですが、飽きてしまうので寝る前に翌日の行動に合わせて簡単なミッションを決めちゃいましょう。
よくある留学の目的とは?
留学の目的と言われても正直困っちゃうって人もいると思います。
ですが、留学をしたいと思ったってことは何かしらの理由はあるはずです。
そしてそれらは大体今から書く4つのうちのどれかなのではないでしょうか?
- 語学力を上達させたい
- 将来のキャリアのため
- 海外に出て視野を広げるため
語学力を上達させたい
まず留学をすると決めた人の中でも語学力を上達させたい!という目的を持つ人は1番多いのではないでしょうか?
留学をする上で目的に語学力の上達を持つことはむしろベーシックだと思いますが、これもちゃんとした目的の1つです。
語学力を上げたいという目的にもいろいろあります。
- TOEICを300点上げる
- ネイティブと英会話できるようになる
など人により定義は違いますよね。
長期留学だけでなく短期留学でも「語学力を上達させたい」という目的を持っていれば留学先でやらなきゃいけないことや意識しなければいけないことというのははっきりしていますよね。
語学力を上げたい!というのは少し曖昧なので、自分の目的は何なのかを具体的に考えましょう!
将来のキャリアのため
そして次に将来のキャリアのことを考えた目的ですね。
これも人によって色々違うのですが、例えば、
- 海外大学を卒業したい
- 外資系で働きたい
- 英語を生かした仕事につきたい
などがありますよね。
いずれも、就職活動をするときなどのキャリア形成で強みになります。
海外の大学には日本では学べない研究や専門分野が多数存在するので、専門知識を学び将来はそれを仕事にしたいって人もいると思います。
就職活動で留学した経験を生かしたいって人もいると思います。
海外の企業で働きたい人や語学力を生かした仕事につきたいなど、希望の進路に就職する為に留学を決断する人も多いです。
これらのように、将来の自分がどのようなキャリアを築いていきたいのかをしっかり考えましょう。
海外に出て視野を広げるため
最後に、海外に出て視野を広げる為に留学をする人もいます。
一見、中身があるような無いようなって感じですが、これも立派な目的の1つです。
「自分探し」という題目で留学する人もいますし、海外の生活で異文化を体感したいって人もいると思います。
僕の友達では、「外国人の夫が欲しいから」という理由で留学した人もいます。
なんだその不純な理由はって思うかも知れませんが、海外に出ることで夢を叶えることができる可能性が上がると考えての留学の決断だったんでしょう。
結果、彼女は無事国際結婚をしてロサンゼルスで幸せに暮らしています。
留学する目的は人によります。自由です!
アメリカのコミカレを卒業したアキラの留学の目的とは?
ここまで留学を充実させたいなら目的と目標をしっかり決めよう!と書いてきましたがいかがでしょうか?
目的を達成する為に行う具体的な目標を設定することで留学中もブレずにモチベーションを維持することができると思います。
ここでアメリカのコミュニティカレッジを卒業した僕の留学の目的を紹介します。
まず僕が英語を勉強し始めたきっかけは「世界中に友達が欲しい」でした。
そこから、英語を勉強するときは「友達を作る為」でしかなかったのですが、ある時から海外の大学にいきたいと思い始めました。
紆余曲折ありましたが、理由を簡単にいうと「海外大学を卒業すると将来仕事を探す時に有利って聞いたから」です。
英語が好きだった僕は英語を使った仕事につきたい。なんなら外資系の企業で働きたい!と思っていました。
しかも英語を喋れるだけで年収が高くなると聞いてたし。
なので僕の留学の目的は「外資系の英語を使った仕事に就職する為」に海外大学に正規留学しました。
もちろんいろんな目的はありましたが、最終的にやっぱり将来のキャリアの為に留学したと思います。
ですが、結果ユニバーシティ(4年制大学)ではなくコミュニティカレッジ(2年制)を卒業して僕の留学は終了。
学費がめちゃくちゃ高く編入は断念しましたのでユニバーシティに行けなかった事は正直悔いがあります。
いつかユニバーシティに行くという夢は果たしたいとは思いますが、留学が成功かどうかは留学の後の自分の行いで決まると思っています。
確かに「海外大学を卒業すると将来仕事を探す時に有利って聞いた」が理由で海外の大学に進学することを決めましたが、目的は「外資系の英語を使った仕事に就職する為」でした。
僕は帰国後、外資系の専門商社に就職し英語を嫌と言うほど使い倒して貿易にも携わりました。
なので僕は、「僕の留学は成功した」と思っています。
よく、留学のことを遊学だ、なんて言われている人もいますが、あなたにとってその留学が成功か失敗かは留学した後のあなたの行いで決まります。
そして、それは決して人から言われて決まる物ではないし、自分にとって成功かどうかです。
留学をあなたが満足のいく充実した経験にするには、目的をしっかりと定めてその目的に向かって小さな目標を何個もクリアしていくことです。
最終的にあなたが目的を達成したら「留学は成功だった!」と自信を持ちましょう。
ってことで今回はここまで!
Bye Bye!!