日本を飛び出て異国の地で貴重な経験をすることができる留学。
アメリカに3年間正規留学した僕を含めて留学をした人はほとんどの人が留学してよかった!と感じています。
ですが、留学は楽しい事だけではなく辛いと感じる事もあるのは事実。
「留学ってやっぱり辛いの?」
「やっぱり早く帰りたいって思うの?」
留学をしようと考えている人の中にはそんな不安を抱えている人もいるのではないでしょうか?
ってことで今回は、留学経験者が語る留学が辛いと感じた理由とそれを乗り越える為の対処法について書いていこうと思います。
留学が辛いと感じる時期とは?
皆さんは留学と言うとどんなイメージを抱いていますか?
「たくさんの外国人の友達ができて毎日が楽しい」
「ペラペラになった英語で学校や職場で意見交換出来るようになる」
こんなどこかキラキラしたイメージを持っているのではないでしょうか?
正直言って僕も思っていました。
外国人の彼女作って楽しい毎日を過ごすぞ!って意気込んでいたくらい(笑)
でも現実はそう甘くはなくて、僕以外にも留学するほとんどの人が辛いと感じた経験があります。
留学してどれくらいの時期に辛いと感じ始めるか?なのですが、よく言われているのは留学開始から1週間〜3ヶ月くらいと言われています。
もちろん個人差はあって、早くて初日からの辛いって感じてしまう人もいるみたいです。
行く前は留学が楽しみでしょうが無かったのに実際に現地について留学がスタートすると、
「なんか思ってたんとちゃう!」
ってなって辛さを感じてしまうようです。
留学を辛いと感じる理由は何?
行く前は楽しみで仕方がなかった留学を「辛い」「きつい」と感じてしまう理由はなんなのでしょうか?
僕が思うに留学を辛いと感じるのは主に以下の5つの理由があります。
- 英語が分からない(英語面)
- 学校の授業についていけない(学校面)
- 友達が作れない(コミュニケーション)
- 現地の生活が合わない(生活面)
- 差別にあう(文化面)
英語が分からない
留学が辛い…って思ってしまう理由として1番多いのが英語が分からないことです。
これはなんとなく想像がつく人もいるのではないでしょうか?
実際、留学する人が1番不安になるのが英語面。
英語力ゼロで語学留学する人も、日本でそれなりに英語を勉強した人も実際に留学するとなると「英語」という巨大な壁にぶつかります。
留学したら英語に触れない日はありません。
そんな言葉を上手く理解できない日が続いてしまうとストレスになって辛いと感じてしまうようです。
実際僕は留学先の小さな空港についた瞬間から「帰りたい」って思いました。
アメリカに上陸してから約5時間くらいした後ですね(笑)
僕ずっと言ってましたよ。
学校の授業についていけない
これは先ほどの英語が分からないという理由にもリンクしていますが、留学のメインと言っても過言ではない学校の授業についていけない時に辛いと感じてしまうようです。
当たり前ですが海外に留学したら学校の授業は英語で行われます。
語学留学の場合、留学先で英語を学ぶので英語が分からない!って場面はもちろんあるのですが、いざというときに日本語が使えない環境であったり、グループディスカッションなどの授業で上手く自分の意見を伝えられないということにストレスを感じてしまうようです。
そして、この学校の授業についていけないというのは正規留学で大学や大学院に留学している人は特にストレスを感じてしまいます。
正規留学は、英語で専門分野を学ぶことになるので授業のレベルが非常に高い。
座学だけでも大変なのに、海外の授業スタイルはディスカッションにプレゼンにエッセイの提出にと大忙しな訳です。
中でも僕が1番留学辛すぎワロタ…ってなったのは
理解できてない時に限って、海外特有の「どう思う?」っていう攻撃質問が来るんですよね←
実際、僕は大学に正規留学するために日本でも必死に英語を勉強してきました。
大学の授業についていくために寝る時間を惜しんで対策もしてきました。
それでも実際に留学先の大学の授業を受けてみると、授業についていくのが必死で、
と毎回授業終わりに凹んでいました。
もちろん、大学にずっと行っていれば慣れてくるのですが、留学当初は専門知識を英語で学ぶってめちゃくちゃ辛いって思ってしまうんですよね。
友達が作れない
そして次に留学が辛いって思う理由として友達が作れないって事です。
人生において「友達」って非常に大事な存在じゃないですか?(←急に壮大な話みたいになってますが)
でも、特に学校って友達がいてこそ楽しくなると思いませんか?
なので留学する前は
って感じなのですが、実際に留学してみると
ってなってしまう訳です。
留学先で孤独を感じてしまうと留学は辛いってなってしまうのは想像がつきますよね。
僕の経験から言って、留学で一番辛いのは「英語力」よりも「独り」です。
日本を飛び出して異国の地に行ったにも関わらず、困った時に頼る人がいない、パッと遊ぶ人がいない、何かを共有する人もいない留学生活はめちゃくちゃ辛いです。
留学していて友達ができないなんて事ある?って思う人もいるかも知れませんが、この友達ができない問題で帰国を決断する人は少なくないんだとか。
僕自身は留学生活でたくさんの友人に恵まれました。
もちろん自分からいろいろ動いた訳ですが、友達ができず孤独が辛くて帰国してしまった人もいたと聞きました。
それについては後ほど書きます。
留学先で友達は絶対に作るようにしましょう。
現地の生活が合わない
そして留学先での生活がなかなか自分に合わないことも留学が辛い、帰りたいと思う理由の1つでもあります。
言い方を変えれば留学先の環境に馴染めるまでが全てストレスになっている訳です。
例えば、食事が合わないとかもそうです。
僕が行ったアメリカはハイカロリーな食べ物が多いのは想像がつくかも知れませんが、特に女性なんかは太りたくない!って思いからストレスを感じて留学が辛いと思う人もいます。
あとはホームステイ先のホストファミリーとの英会話がうまくいかなくてストレスを感じてるとか、そもそもウマが合わないって話もよく聞きます。
他にもその土地の水が合わないとか靴を脱がない習慣がダメだったなども聞いたことがあります。
幸い僕は、良い意味で無頓着なので靴を脱がなくても何も思わなかったし、ハイカロリーな物を食べた分動いて消費したしって感じで現地の生活にはスッと馴染むことができました。
何なら、アメリカにいるときの方が肌の調子が良かったってすら思っています(笑)
差別に合う
そして最後に留学先で差別に合う経験をした人は留学が辛いと感じてしまう人が多いです。
「え、差別とか本当にあるの!?」
って思う人もいるかも知れませんが、これは正直ないとは言い切れないのが本当のところです。
今回のコロナウイルスの件でも、アジア人は全般的に差別される被害が増えたんだとか。。
日本に住んでいたらなかなか経験しない事なのでビックリするのはしょうがないですよね。
特に留学したてで、英語という壁にぶつかっている時など留学が少しでも「辛い」と感じている時に差別を受けてしまうとトドメを刺されたような気分になります。
とは言ってもアジア人差別というのはみんながみんな差別してくるわけではありません。
アジア人が好きな人もたくさんいます。
差別に関しては僕も何回か経験があります。
レジに並んでいたら横入りされて「アジア人は俺の後な」って言われたり、サッカーの試合中につり目のポーズ(アジア人差別のジェスチャー)をされたりもしました。
他にも小さい差別はたくさん受けたことがありましたが、僕は後述しますが差別では辛いと感じませんでした。
正直人によってはコレはかなり堪えるとは思います。
留学が辛いと感じた時の対処法
留学を辛いと感じる理由を5つ紹介してきましたが、「あぁそうですか」と言う訳にはいきませんよね(笑)
せっかく高いモチベーションを保って留学を決断したのに、辛い思い出だけにしたくないですよね。
留学が辛いと感じた時にしっかりと乗り越える必要がある訳です。
ってことでここからは、留学が辛い!だけで終わらない為の対処法を書いていきます。
- 留学中も英語の勉強を継続する
- 予習復習は絶対にやる
- 友人は日本人からでも作る
- 積極的に話しかける
- 新しいモノとして順応する
- 差別は貴重な経験
- 留学の目的を思い出そう
留学中も英語の勉強を継続する
まず最初に留学が辛いと感じる主な理由でもある英語の勉強を留学しても続けることです。
当たり前のようですが、これを出来ない人はかなり多いです。
留学する前に英語を勉強したから留学先で通じる訳ではありません。
語学留学で英語を学びに行く人も、正規留学で専門知識を学ぶ人も英語の勉強は続けるようにしましょう。
さもなければ、分からなくて辛い!なんて事にもなりかねませんよ。
僕自身も留学先では小さな1日の目標を決めて勉強は継続していました。
僕がやっていたことは
- 毎日英単語を5個覚える
- 英語を使って最低5人はコミュニケーションをとる
とかやってました。
本当に小さなことでも良いので自分に合ったレベルで勉強を継続するようにすると良いです。
予習復習は絶対にやる
語学学校や大学や大学院に行く人がほとんどだと思うのですが、予習と復習をするだけでかなり違います。
というのも、予習することによって次の授業でどのような内容をやるか把握する事が出来るので、先生が言っていることをなんとなくでも理解することが出来ます。
って、そんなのは分かってますよね(笑)
でも日本で予習復習しっかりやって授業受けてきましたか?
念のため説明させてもらうと、予習復習をするメリットとしては、
- 授業で出てくる単語などを理解できるので授業中に焦って調べなくて良い
- 授業の前に自分の意見をまとめておけるので当てられても大丈夫
- 内容が分かるのでリラックスして授業を受けれる
デメリットはありません(笑)
やっぱり予習復習は癖をつけないと出来ないって人もいると思うので意識してみてください。
友人は日本人でも作る
よく海外留学をすると、
「せっかく留学したのだから日本人とは喋らない」
という人がいます。
そういう人ほど、留学先で友達ができずに苦しんでいる気がします。
意識が高いのは素晴らしいことなのですが、留学先で日本人との関係を断つのは良いアイデアではありません。
正直、僕は留学先に日本人の友人がいなかったら結構辛かったと思います。
ネイティブの友人も沢山いましたけど、やっぱり気持ちの細かい部分だったり、愚痴だったりってのは日本語じゃないとうまくできないんですよね。
溜まっていた感情を日本人に日本語でストレス発散できるのはメンタル的のもメリットがあります。
留学先と日本人については下の記事で書いてますので参考にしてください。
ワーホリに行きたい、資格が欲しい、将来の為に短期間だけ留学したい!などなど、人によって留学をする目的は様々です。 その中でも「海外に留学して語学力を伸ばしたい!」という目的を持って留学する人の中には「留学したら英語しか喋らない!」って[…]
日本人とは友達にならない、なんて意固地にならずに日本人の友達を作るのをオススメします。
積極的に話しかける
そして、日本人でもネイティブでも友達を作るために必要な事が積極的に話しかけてコミュニケーションをとることです。
挨拶だけでも全然OKですのでとにかく笑顔で明るく話しかけてみましょう!
「僕はシャイだし人見知りだから」
って人もいるとは思いますが、ここは壁を打ち破るしかありません。
明るくハロー!と挨拶してみるとそこからいろんな話に広がるかも知れません。
例えば、あなたが「こんにちは!」って笑顔で話しかけられて嫌な気分になりますか?
それは相手も同じです。
クラスメートや先生、近隣の人に話しかけてコミュニケーションをとってみませんか?
学校の部活動やイベントなどに参加してみるのは僕的には非常に効果的です。
僕の場合は、最初日本人を通じて地域のサッカーコミュニティに参加しました。
そこでいろんな人と知り合い、チームに入ったり、パーティに行ったりして交流を深めました。
そこで初めて出会う人がいたら積極的に話しかけていましたね。
そしてその繋がりで大学サッカー部の存在を知り、大学サッカー部でキャプテンまで務めました。
友達が増えると留学生活が一気に変化します。
そのきっかけが「積極的に絡んでいく」という事でした。
もちろん相手が言ってることを理解できない時もありましたが、分からなくて困ってる僕をみんなが楽しんでくれてそれはそれで良かった?と思っています(笑)
辛いどころか帰りたくなくなりますよ(笑)
新しいモノとして順応する
留学先での生活になかなか馴染めなくて辛い人は、考え方をちょっと変えてみましょう。
留学先はあなたにとって全くの新しい世界です。
日本の方がいいとか、日本と比較してしまうとどうしても嫌気が差してしまうこともあります。
- ハイカロリーな食べ物が多いのであればその分運動するようにする
- 水が合わないのであれば、水を買うもしくは対策をする
- ホストファミリーと馬が合わない!って人は、その人に合わせる
みたいな事です。
日本がスタンダードと考えるのではなくて、世界から見たら日本が特殊なのかもしれないですよね。
今回のコロナウイルスの件でも、日本の手洗いうがいの文化や靴を脱ぐ文化が称賛されたりもしました。
日本は世界的に見たら特殊な国なんです。
これから世界がどうなるかは分からないですが、一回日本を忘れて世界のスタンダードに順応するくらいの気持ちでいましょう。
差別は貴重な経験
日本を出て世界に出ると、アジア人差別を受けることは絶対にないとは言い切れません。
ですが、僕が思う差別への対処法は2つあります。
- 気にせずにそんな人とはつるまない
- 良い経験だとポジティブに捉える
まず、この時代に差別発言をしてくる人にろくな人はいません。
なのでそんな差別発言をする人と関わる必要はありません。
お店の人が差別してくるならその店に行かない。
通学バスに差別する人がいるなら通学手段を変える。
差別する人がいるエリアから引っ越すなんてのもアリです。
とにかく差別されたからと言ってあなたが凹む必要は全くありません。
気持ちを強く持って関係性を断ちましょう。
そして、2つ目が良い経験だとポジティブに捉えること。
僕は差別を受けた経験が何度かあります。
僕は少し特殊かも知れないですが、僕はむしろ感動すら覚えてしまいました。
日本ではなかなか経験することの出来ない差別を留学したことにより経験することができた、と。
実際僕の周りには僕を慕ってくれるたくさんのネイティブの友人がいました。
その人たちにこんなこと言われたんだ!って話すと、”stay strong”(強くいろよ)って言ってくれました。
差別を受けるということは本来絶対あってはならないこと。
留学先の人がみんな差別する人なわけではありません。
なんなら大多数があなたの味方です。
差別を受けてもまず気にしないこと、そして他の人はなかなか受けたことがない差別を受けた経験があるとポジティブに捉えることができればなおさら良いです。
留学の目的を思い出そう
そして最後に言いたいのは留学の目的を思い出そうということです。
留学する前にあなたは将来の自分の理想像や夢を叶えるためなど何か理由を見つけているはずです。
ここで急に名台詞みたいなことを言いますが、
諦めたらそこで試合終了ですよ。
基本的に僕は根性論みたいな考えは好きじゃないのですが、留学が辛いからという理由ですぐ帰国するのはすごくもったいないと思っています。
まず、設定した目標やゴールはどうなるのか。
たくさんのお金と時間を使って留学したのに…
留学が辛いという理由で帰国を決断してしまうと全てがパーになってしまいます。
僕自身も、当初設定していた留学の目的を達成するまでは帰国できない!っていう強い気持ちが辛いと感じた時に留学を続けるモチベーションに繋がりました。
辛いと感じた時は、「あなたの留学の目的はなんなのか」をしっかりと思い出しましょう。
辛いを乗り越えたら得る物が大きい留学
ここまで留学が辛いと感じる理由と乗り越えるための対処法を書いてきましたがいかがでしたか?
留学前はいろんな意見もあるし、それに伴いいろんな不安があるので「留学がキツくて帰りたいってなったらどうしよう」と思う人も多いとは思います。
ですが、辛いと感じた時に出来ることは今日あげたように何個かあります。
実際に留学を経験した人のほとんどが辛いと感じていますが、それを乗り越えてほとんどの人が留学して良かった!と言っています。
留学中は確かに辛いことはあるかもしれないですが、それ以上に留学にはメリットがたくさんあるということを伝えておきます。
そんな留学のメリットに関してはコチラの記事を見てもらえればわかります。
「留学してみたいなぁ」っていうぼんやりとした気持ちはあるんだけど、今ひとつまだ決断できない... 実際、留学するって決断したとしても「留学って意味あるのかなぁ」って不安になりますよね。 分かります。僕もそうでした。 でも安[…]
もしあなたが、辛いと感じて諦めて帰国して後悔しそうなのであれば根性で続けるのも全然アリだと思います。
ですが、本当にダメだったら無理だけはしないように。
ってことで今回はここまで!
Bye Bye!