一概に「留学」とは言っても留学のスタイルは人によって違います。
学びたい分野がある!と大学を休学して長期で留学する人もいれば、英語を喋れるようになりたい!とゴールデンウィークなどの連休を使って留学する人もいます。
このように、留学をしようと考えている人にとって、「どれくらいの期間留学するか」は非常に悩みどころですよね。
留学期間は、長ければ長いほどお金もかかるし、英語力が上がらないんじゃないか、自分が想像している結果を得られるのかなって不安になる方もいると思います。
結論から言わせてもらうと、留学をするのにオススメの期間は人によって全く違います。
という事で今回は、留学をするのに最適な期間とは?短期留学と長期留学のメリットとデメリットについて書いていきます。
留学するならどれくらいの期間がベスト?
一般的に留学にベストな期間は3ヶ月から6ヶ月程度と言われています。
理由としては、英語力は勉強開始から3ヶ月後からどんどん成果が出てくると言われているからです。
「英語を喋れるようになりたい!」 そんな並々ならぬ思いを持って留学するという一大決心をする人も多いと思いますが、こんな事を思うのではないでしょうか? 「何ヶ月留学したら英語が身につくの?」 英語力を伸ばすために留学をする事[…]
とは言っても、僕は留学にベストな期間というのは人それぞれだと考えています。
なぜかというと、
- みんながみんな3ヶ月後に英語力が上がる訳ではない
- 留学の目的が人によって違う
- 学生か社会人かにもよる
- その人の英語レベルにもよる
といったように、人によって留学する上での都合が全然違うからです。
「ベストな期間は3ヶ月から6ヶ月って言われてるからなんとなく6ヶ月にする!」
というような決め方ではなく、自分の留学にとってベストな期間はどれくらいなのかをしっかり把握しましょう。
長期留学と短期留学のメリットとデメリット
留学を考えている人は短期留学や長期留学といった言葉をよく目にしますよね。
どれくらい留学するかの期間に関しては、近年増えてきているフィリピンなどへの短期留学もあれば、長めの語学留学や正規留学を目的とした長期留学など大きく2つに分けられます。
と聞くと、
「そもそも短期と長期の基準はなに?」
って思いますよね。
- 短期留学:1週間から3ヶ月
- 長期留学:3ヶ月以上
って考えてもらうと良いです。
短期留学と長期留学のどっちがあなたの留学に合うのかって話なんですけど、短期留学にしても長期留学にしてもそれぞれに良い点もあれば悪い点もあるのが正直なところ。
ということで、メリットとデメリットを書いていきますので、期間を決める際は頭に入れておいてもらえればと思います。
短期留学のメリット
まず、短期留学のメリットとしては
- お手軽に留学する事が可能
- 留学費用が安い
- 留学に必要な書類の手続きが不要
が挙げられます。
お手軽に留学する事が可能
まず短期留学の1番のメリットとしてはお手軽に留学する事が出来る事です。
これは「留学をする」という目的においては最大のメリットだと言えます。
短期留学は1週間から留学可能なので、学生であれ社会人であれ、ちょっとした長い休みを利用して留学する事ができます。
「将来的に長期的に留学したい!」という人は、短期留学で下見がわりに留学することも出来ますし、いろんな国に留学してみたいって人は、短期留学を使うことにより様々な国に行くことが可能です。
長期留学になると、人によっては休学したり、休職の手続きをしないといけなくなってくることが多いですが、短期留学は期間が短い分そのような手間も必要ありません。
留学をするという上で手軽さはメリットと言えるでしょう。
留学費用が安い
次の短期留学のメリットといえば、長期留学に比べて留学費用が安いということが言えます。
これは何と無く想像がつくかもしれませんが、単純に期間が短いので滞在費や学費を抑えることができます。
なので、留学したいけど費用がなかなか準備ができない!って人には短期留学はかなりオススメです。
勘違いしちゃいけないのは、渡航費は期間に関係なく変わらないということ。
ビザなどの手続きが不要な事が多い
そして、短期留学はビザや滞在許可証の手続きが不要な事が多い、というのがメリットとして挙げられます。
この手続きがあるのと無いのとでは、留学への行きやすさがだいぶ変わってきます。
簡単にいうと、入国の時にパスポートに押される観光ビザのみで学校に通えるという事。
しかし、注意しなければいけないのは、必ず「短期=ビザが不要」というわけでは無いという事。
3ヶ月以内の滞在であったとしても、学校に通う場合はビザが必要な国もありますし、観光ビザのみで6ヶ月まで大丈夫な国もあります。
例えば、学生ビザが発行される条件の例としては以下のような決まりもあります。
- アメリカ:滞在期間が90日以下。授業が週18時間以上。
- カナダ・イギリス:滞在期間が6か月以上。
- オーストラリア・ニュージーランド:滞在期間が3か月以上。
このように国によって違ってくるので、自分が留学したいと思っている国がどのようなビザのシステムなのかもしっかり調べておきましょう。
短期留学のデメリット
そして、良い点もあれば悪い点もあるのが世の情け。
短期留学のデメリットは
- 期間が短すぎる
- 英語力アップはそんなに見込めない
が挙げられます。
期間が短すぎる
まず最初に留学の期間が短すぎるという事が挙げられます。
要は、現地に慣れてきたなぁって時に帰国することになります。
短期留学はその名の通り1週間から3ヶ月という短めの期間。
時差や環境、そして言葉に慣れてきて「楽しい」って思い始めた頃に帰国のタイミングって事になり兼ねないんです。
なんとなくで短期留学をしているとあっという間に留学期間が終わってしまうので気をつけなければいけません。
英語力アップはそんなに見込めない
次に、英語力アップはそんなに見込めないというデメリットもあります。
最初に言ったように、現地に慣れた頃に帰国するので
「英語が聞き取れるようになってきた!」
「英語での会話が楽しくなってきた!」
ってタイミングで帰国のタイミングになったりします。
また、「英語が楽しい」などの英会話で良い兆候が出てきたとしても、TOEICやTOEFLなどのテストで大幅に点数が上がるなんてことはあまり見込めません。
留学前にしっかりと基礎力をつけて現地で試してみる、くらいの意気込みがあったほうが有意義な短期留学になるかもしれません。
長期留学のメリット
次に、長期留学のメリットは、
- 英語力アップが見込める
- できる事が語学だけじゃない
- 海外で生活できる
という事が挙げられます。
英語力アップが見込める
まず最初に長期留学のメリットとして英語力アップが見込めるという事が挙げられます。
留学で海外に長い間いる事が出来る訳ですから、日常生活をしているうちに買い物をしたり学校ではプレゼンテーションがあったりなど英語を使う機会が自然と増えます。
その結果、リスニング力やスピーキング力などが鍛えられて英語力アップに繋がる可能性が高くなるので、期留学のデメリット部分でもあった「英語力アップ」の問題は改善される見込みがあるのは、長期留学の最大のメリットと言えます。
しかし、英語力が上がるか上がらないかはあなた次第です。
必ずアップするとは限りません。
できる事が語学だけじゃない
次に、長期留学のメリットとして挙げられるのは、語学以外の事も体験する事が出来るという事です。
短期留学の場合は、期間が短いこともあって、語学学習を期間内で集中して行うので学習以外の時間に余裕があまりありません。
しかし、長期留学になると短期留学に比べて時間の余裕さが全く違うので、例えば現地でしかできないアクティブティを体験してみたり、その国の観光名所に旅行に行ってみたり、アルバイトをしてみたりなど語学学習以外の事も出来る時間があります。
留学の目的は人それぞれですが、語学以外のこともチャレンジしてみたい人にとっては長期留学が向いているかもしれません。
海外で生活できる
長期留学のメリットの1つとして、海外で生活出来るという事が挙げられます。
短期留学の場合は、滞在する場所が決まっていたりする場合がほとんどですが、長期留学の場合はホームステイ先を探したり、自分でシェアハウスやアパートを探したりなど生活できる幅が広がります。
滞在する家の契約はもちろん、水道やガスなどの開通、携帯電話の契約に銀行口座の開設などなど、現地で生活するために必要な手続きを全て自分でやる事になりますが、気づけば海外で一人で生活する事に自信を持てるようになります。
海外生活に憧れを持っている人にとっては長期留学は魅力的かもしれません。
長期留学のデメリット
長期留学のデメリットは
- 人によっては長い海外旅行になってしまう
- 長期の休みが必要
- 留学費用がかかる
というのが挙げられます。
人によっては長い海外旅行になってしまう
まず最初に、長期留学のデメリットとして人によっては長い海外旅行になってしまうという事があります。
これはどういう事かというと、よく言う「遊学」ってやつです。
留学生活は長いがゆえに、学校生活に対する慣れ、学習モチベーションの低下、親の監視から逃れているが故の堕落した生活を生む可能性もあります。
これに関しては完全に個人の意識次第なのですが、例えば1年間留学して少しも英語が喋れるようにならなかった!だとか、スキルを身に付けることができなかった!って事になると、周りから「なんだ。海外に遊びに行ってただけなんだ」と思われても仕方ありません。
留学に目的があるのであれば、その目的を期間内に絶対に達成する!と言う強い思いで留学をしましょう。
長期の休みが必要
長期留学の欠点として、長期の休みが必要と言うことがあります。
学生であれば休学、社会人であれば休職をしないと長期留学にはなかなか行けないんですよね。
つまり、普通の生活リズムの中でポンッといける短期留学に比べて、長期留学はキャリアに間が空いてしまうので、復学した時や復職した時に与える影響が大きいということが言えます。
留学によって空けてしまう間が「空白の間」にならないように、しっかりとした留学計画、モチベーション維持をすることが大事になってきます。
留学費用がかかる
そして、当たり前ですが、短期留学に比べて留学費用がかかってしまうのが長期留学のデメリットと言えます。
先ほども言ったように、渡航費は短期留学も変わらないのですが、どうしても生活費や学費が高額になってしまいます。
あくまで目安ですが、1年間にかかる学費の目安として、
- アメリカ:300万〜1000万
- イギリス:375万〜700万
- オーストラリア:250万〜300万
- フィリピン:235万〜345万
という風に言われています。
どうしても長期留学でネックになってしまう費用面ですが、しっかりとした留学目的を持って留学をして大金が無駄にならないようにしたいところですね。
英語力を伸ばすなら長期留学がオススメ
ここまで、留学するならどれくらいの期間がベストなのか?ということで短期留学と長期留学のメリットとデメリットについて書いてきましたがいかがでしょうか?
何度も言いますが、留学する期間はあなたの留学したい目的や身の回りの状況などによってだいぶ変わってきます。
個人的な意見ではありますが、英語力をしっかり伸ばしたいのであれば長期留学をオススメします。
理由としては、自分が伸びたからです。
僕は留学前に、周りに誇れるくらい、これでもかってほど英語の勉強をしました。
単語や文法だけでなくスピーチやプレゼンテーションなどを行い、現地での留学生活にすんなりと対応するために努力しました。
それでも実際に渡航してから3ヶ月間は、言語の壁にぶつかりました。
最初の3ヶ月は、英語力としては必要最低限の日常会話は出来るものの自分の気持ちや思っていることを正確に伝えられず悔しい思いをしました。
そして、慣れない環境にいるからか時間が経つのがあっという間に感じて、
「もう1ヶ月経ってしまった」
「もう3ヶ月経ってしまった!」
と打ち壊せない言語の壁に焦りを感じてしまいました。
あんなに準備してから渡航したのに…と正直結構凹みましたが、唯一の救いはまだ留学が終わりじゃないということだったんです。
もちろん、英語を喋れるように準備して渡航した自分にとって「英語を喋れないまま帰国」はありえないし、自分のプライドが許せないので、留学している間も英語を勉強し続けました。
そして、それ以降は急激に理解出来るようになりました。
ちなみに、僕の経験では半年後には夢を英語で見るようになりました。
夢の中の自分が、現実の自分よりペラペラに喋っているのを覚えていて、「自分はまだ喋れるはず」と急激な自信を持ち始めたのも半年以降です。
結果、英語がペラペラかどうかは他人の判断に任せますが、留学前と留学後の自分では英語力が雲泥の差です。
個人的には3ヶ月の留学だったらここまで英語力は伸びていないと思います。
以上のような理由で、僕の実体験に基づき、英語力を伸ばしたいのであれば長期留学をオススメします。
とはいえ、先ほども言った通り、留学の期間は人それぞれです。
短期留学にするか、長期留学にするかは慎重に選択するようにしてください。
って事で、今回はここまで!