あくまでただの数字ですが、英語と日本語をそれぞれ90%理解するには、英語が3000語、日本語が10000語と言われています。
以前Twitterでこれを書いた時は散々言われた気がしますが、これはそう言われているんです(笑)
こう考えると英語を習得するのって「あれ?意外といけるかも!?」って思いますよね。
そんな期待を折る訳ではないのですが(笑)
それにも関わらず、日本語では一言で「話す」という単語も、英語にすると“speak”・“talk”・“say”・“tell”の4つもあるんです。
しかも、だからと言って4つのうちどれでも使えるという訳ではなくて、それぞれの単語をしっかり使い分けないといけないと。
って事で今回は、“speak”・“talk”・“say”・“tell”のそれぞれの違いと使い分けについて書いていきたいと思います。
「話す」を意味する4つの英語
日本語では一言なのに、英語では何個も単語があるというのが英語の面白いところでもあり、厄介なところ。
「だから英語は嫌いなんだ」ってなる初心者の人はかなり多いと思いますが、ニュアンスさえ理解できれば使い分けは簡単です。
特に今回の「話す」という単語は日常で使う機会が非常に多いので是非とも覚えて帰ってください。
それでは、英語で「話す」を意味する以下の4つの単語の使い分けをニュアンスとともに簡単に説明します。
- “Speak”:何か言葉を発する
- “Talk”:会話をする
- “Say”:内容を言う
- “Tell”:内容を伝える
Speak:何か言葉を発する
“speak”のニュアンスは「何か言葉を発する」という感覚です。
もっと言えば「音を出す」という行為に対して“speak”を使います。
何を話したか、どんな話を話したか、などの内容は全く関係ありません。
今回紹介する単語の中で一番日本語の「話す」に近いです。
聞き手は関係なく、話すという行為に関して”speak”を使う訳です。
Talk:会話をする
“talk”のニュアンスは「誰かと言葉のやり取りをする」という感覚です。
つまり、話し相手と会話をする双方向でのやり取りの時に“talk”を使います。
日本語だと「喋る」「話し合う」と言うと分かりやすいかもしれないですね。
“speak”と違って、聞き手が関係あり、且つ話すという行為に”talk”を使う訳です。
Say:内容を言う
“Say”のニュアンスは、聞き手は関係がなく話す内容に焦点があっているのが”say”です。
そして、人が主語でない事もあるのが”say”の特徴でもあります。
例えば、雑誌や新聞や天気予報などでも”say”がよく使われています。
その場合、「〜によると」って意味で訳すとしっくりきます。
Tell:内容を伝える
これだけを聞くと、”say”と同じのように感じますが“tell”は聞き手が関係あり且つ内容に焦点が合っています。
内容を伝えるには相手が必要ですからね(笑)
日本語で言うとまさに「伝える」「教える」というのが分かりやすいと思います。
使い分けクイズ
簡単な例文で”speak”・”talk”・”tell”・”say”のどれが当てはまるかを考えてみてください。
上で説明した文を思い出しながら、使い分けることが出来ますか!?
例文問題
1:What did you ( 1 )?(なんて言ったの?)
2:Please ( 2 ) me about your family?(家族について教えてください。)
3:I think she can ( 3 ) 5 languages because she had many boyfriend from various countries.(彼女は色んな国の彼氏がいたから5言語は喋れると思う)
4:Did you ( 4 ) to your mom about what you want to do on Sunday?(日曜日にしたい事をお母さんに話した?)
5:The forecast ( 5 ) that cherry blossom will bloom in the end of March.(天気予報によると3月下旬に桜が咲くそうです。)
6:If you saw the robber, you need to ( 6 ) to police asap!(もし犯人を見たんだったら警察に知らせなきゃ!)
7:I already ( 7 ) him that I didn’t make it on the exam.(俺は不合格だったって彼にはもう言ったよ)
8:Mr. Handa ( 8 ) in Shinjuku for the election.(半田氏は選挙のために新宿で演説をした)
9:We will go to LA in August. This is what we ( 9 ) about.(私たちは8月にLAに行く。それが私たちが話した事です。)
10:The soccer magazine ( 10 ) that the team should ( 11 ) each other more during the game. (サッカー雑誌によると試合中にチームはお互いにもっと喋らなければいけないそうだ)
解答
1:say(聞き手は関係なく、内容に焦点が合っている)
2:tell(聞き手が関係あり、内容に焦点が合っている)
3:speak(聞き手は関係なく、行為に焦点が合っている)
4:talk(聞き手が関係し、話すという行為に焦点が合っている)
5:say(主語が人でなく、内容に焦点が合っている)
6:tell(聞き手が関係あり、内容にも焦点が合っている)
7:told(聞き手が関係あり、内容に焦点が合っており)
8:spoke(演説したと言う行為自体に焦点が合っている)
9:talked(聞き手が関係あり話したという行為に焦点が合っている)
10:said(主語が人でないパターンで内容に焦点が合っている)
11:talk(聞き手が関係あり、話すという行為に焦点が合っている)
英単語はニュアンスを覚えると強い
ここまで「話す」を表す4つの英単語”speak/talk/say/tell”について書いてきましたがどうですか?
日本語だと一言「話す」という意味ですが、4つの英単語それぞれにニュアンスの違いがある事が分かっていただけたかと思います。
このように英単語を覚える時にニュアンスやイメージを理解できるようになるとかなり強いです。
強いというのは、そもそも単語のチョイスを間違えないようになりますし、他の単語を覚える際もイメージから言葉を発する事ができるようになります。
その1番の例は、書籍にもなっていますが「語源図鑑」という本は最高の単語帳の1つです。
その本でも解説されていますが、英単語には必ず語源があって、接頭語(単語の最初の部分)や接尾辞(単語の最後の部分)に意味が含まれています。
“dis”が単語の最初につくとマイナスなイメージがある、みたいなことを聞いた事がありませんか?
そんな感じでニュアンスやイメージさえ頭に入っていれば、ポンポン頭の中に単語は入ってきます。
前置詞なんかもイメージさえわかっていれば使い分けを間違うこともないです。
前置詞などに関してはまた記事を書きますので楽しみにしていてください。
って事で今回はここまで!
Bye!